猫屋仲見世通り

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回帰

さばを焼きました。
おいしかった。

いきつけの飲み屋で柿をもらいました。
おいしかった。

最近すごくすごく忙しいです。
キャパオーバーで涙目になるくらいです。

でも、お酒を飲むと元気ハツラツです。

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回転する月を眺めながら歩いた。
ブランコがついていればいいのに。

ゆあんゆよんゆやゆよん。

回転する細胞を抱えて歩いた。
死にゆく細胞と生まれ来る細胞。
私のはどっちが多いのかな。
死にゆく細胞に天秤が傾いたら、私も少しずつ死んでゆくの?

回帰する魂を抱えているのなら、
前の私は誰で、今度の私は誰だろう。
過去から未来までずっと繋がっているのなら、
最初と最後は誰なんだろう。

回転する月を眺めて立ち止まった。
月夜のブランコ揺れていた。

ゆあんゆよんゆやゆよん。

ブランコには、もう誰かが乗っていた。
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by nyankoya | 2005-10-31 00:57 | 日々の類似品

日常回廊。

2階の親子と乗り合いエレベーター。
遊歩道でウェルシュコーギーを連れたおばさんと擦れ違う。
小学校の門の前で始業ベル。
遊歩道の出口で紺色のセダンに追い抜かされる。
54分の直通電車。
4両目の2番目の扉。
痩せぎすのカップル。
34分の各駅停車に乗り換える。
キオスクの前から乗れば階段のちょうど真ん前。
最初の路地を曲がって、まっすぐ。
ゴミの収集車と酒屋の軽トラ。
1階の自販機でグレープフルーツジュース。1番のりで窓を開ける。

帰りの電車は2両目後ろのドア。
うとうと眠って、2つ手前の駅で起きる。
公園の中を通って、レンタルビデオショップ。
「落合」さんの挨拶はやっぱりちょっとなまってる。
ゆらゆら遠回りして、はい到着。

いつも通りの一日。
変化のない毎日。

2階の親子と乗り合いエレベーター。
柴犬を連れたおじさんと擦れ違う。
小学校の始業ベルを遠くに聞いて、ちょっと小走り。
遊歩道を突っ切って54分の直通電車の扉がぷしゅう。

いつも通りの一日?
同じようで違う毎日。
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by nyankoya | 2005-10-25 23:41 | 日々の類似品

夜。

ママレードをこさえてみました。

私は睡眠をとらないと動けない人間のくせに、宵っ張りです。
なので、保存食作りなども、夜中に突然はじめたりします。

夜は好きです。
何かきれいで少し怖いものが隠されている気がします。

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夜の帳が下りてくる。

黒いビロードの布を広げたら、パーティーのはじまり。
金色のビーズがはねるシャンパンに、石榴の実。
ブランデー入りのチョコレート。

昼間より速度の速いメリーゴーランドに飛び乗る。
暴走するユニコーンたちの上でロデオ。
もっとうんと危ないことをしてみよう。

ミラーハウスで私を増やして、
広場でマスゲーム。
どれが本当の私かわかる?
どれも本当の私じゃないかもね。

夜のはじっこをめくると、
飛び出してきたのは幻獣の群れ。
魑魅魍魎の百鬼夜行。
ランタンキャンドル提灯行灯。
西も東もごっちゃごちゃ。

みんなみんな肩を組んで、
甘露を一気飲み。
朝がくるまでもう少しだけ。
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by nyankoya | 2005-10-24 01:19 | 日々の類似品

環状線。

田町のよっぱらい。
浜松町のマナーモード。
じゃあね、ばいばい。後藤店長によろしく。
新橋の少年サンデー。
有楽町のヴィトン。
足りるもくそも、ふたりいりゃ十分なんだよ。
東京の4番線。
神田のお出口は左側。
秋葉原のバイキンマン。
すいませんすいませんすいませんみたいな。
御徒町のエヴァンゲリオン。
上野の結婚指輪。
鶯谷で舌打ち。
日暮里のドコモダケ。
西日暮里のみかんジュース。

私はここで降りるけど、みんなを乗せてまたふりだし?
くるくるまわる環状線。
いつかはなりたい急行電車。

みんなの期待と愚痴を乗せて、明日もごとごと走るでしょう。
きっとずっと走るんでしょう。
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by nyankoya | 2005-10-20 00:22 | 日々の類似品

言霊

初めに言があった。
言は神と共にあった。
言は神であった。

私の口から生まれる神は、
囁き、歌い、褒め称え、罵倒し、愚痴り、悲しみ、笑う。

その昔散り散りになった言の葉たちのかけらを抱いて、
私たちは生まれた。

神の与えた言葉。
神に分かたれた言葉。

言の葉たちを細い細い糸で紡いで、私は歩く。
織り上げられた支離滅裂でいとおしい美しい布を引きずりながら、
歩く、歩く、歩く。

目指すは言葉のない世界。
言葉などいらない世界。

いつか100万回生まれ変わって、そこへ行けたなら、
私は貴方に聞こえるように鈴を振ろう。

私は貴方に聞こえぬように、鈴を振ろう。


[ヨハネによる福音書より]
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by nyankoya | 2005-10-18 23:34 | 創造の森

スロウデイ。

3連休最終日。
特になにもせず、だらりん。

起きて、本読んで、図書館行って、ごはんつくって、映画見て、お風呂入って。

そんなゆるい一日をこよなく愛しているのです。


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ベランダに来た天使に餌をやる。
テーブルの上で踊るゴーストたちには塩と胡椒を。
雨で洗濯はできないけど、選択はできるんだよね。

図書館に本を返しに行った。
猫にけつまずいて、ばらけた活字。
拾い集めたけど、どうしても「慌」が見つからない。
まあいいか、なくたって。
そんな鷹揚な心が大事かな。

空を飛んでいた飛び魚を虫取り網で捕まえて、
今夜のごはんは焼き魚。

デザートはB♭。
チューニングをすませて、おやすみなさい。
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by nyankoya | 2005-10-10 23:36 | 日々の類似品

石畳の街

なんだかとっても眠いです。
眠くて眠くてもー…。

せっかくのお休みだというのに、一日中寝ておりました。
こういうのは1、2ヶ月に1ぺんくらいあります。

きっと根っからのなまけものなのでしょう。

うとうととしていると、夢を見ました。
たまに見る夢です。


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石畳の街だった。

ここがどこだか知っている。
ここがどこだかわからない。

白い壁を伝って街を歩くと、図書館に着いた。
重たい扉。
吹き抜けの天井。
壁を覆いつくす書物の群れ。
天窓から差し込む光。

見知らぬ言葉で書かれた本。
深海魚のような司書たち。

鈴の音が聞こえて振り向くと、赤い風船の残像。
追いかけて外へ出ると、少年が立っていた。
半ズボンに蝶ネクタイ。
粋なのか野暮なのか。

2本足で立つ子豚の手を引いて、彼は無表情に私を見つめる。
子豚はつぶらな瞳。小さなひづめに赤い風船。
首には銀の鈴。水玉模様のスカート。

「妹。」

彼は言った。
子豚はかわいらしい鼻をぴくぴくと動かすだけ。

「どうして妹が豚なの?」

私がたずねると、彼は皮肉っぽく笑って肩をすくめた。

「どうしてって、君がやったんじゃないか」

まあ、これも結構かわいいからいいんだけど、とひとりごちて、子豚の鼻をそっとなでる。

覚えがない。
困惑する私に彼は問いかける。

「今度はいつ来るの?」

わからない。

「まあ、いつでもいいや。またね」

くるりと背を向けて、子豚の手をひきひき歩いていく。
鈴がちりりと鳴った。

くるりと巻いたしっぽがキュートだった。
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by nyankoya | 2005-10-09 23:43 |

温かなゼリー

ああ、なんだかだいぶさぼってしまいました。
原因はお酒です。
飲み会が続いたんですね。

飲んで眠たくなってばったり。

そんなわけで、更新がない時は、どこぞでなんぞ飲んだくれているのだと思ってください。


ここのところ雨が続きますね。

雨は好きです。
街の音が少しだけ遠く聞こえます。
なんだか守られている気がします。



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とぷんとゼリーに包まれる。
足元がふわふわして、視界が薄くぼんやりとした。

なんだかよく耳が聞こえない。
空を見上げると、ゼリーに包まれた音がふわりふわり。

「ばかやろう」も「ありがとう」も。
「弱肉強食」も「才色兼備」も。
「やっぱり現状に甘んじてはだめよね」も「このバスは渋谷方面へ参ります」も。
みんなみんなゼリーの中でとろりとろり。

ゼリーを通った音はいつもより優しくて。
ゼリーを通った雨粒は温かく体を濡らす。

でもやっぱりずぶ濡れになるのはあれなので、
携帯用の青空をぽんと開く。
ワンタッチの優れもの。

ステップを踏みながら、携帯用青空をくるりくるり。
青と白のマーブルの輪郭が溶けると、
ゼリーもとろりと溶け出して、あっという間に街は温かなゼリーの洪水。
犬も猫もおじいちゃんもおばあちゃんもサラリーマンもコールガールもぷかりぷかり。

街の底まで走っていって、栓を抜いた。

ぽん。

みんなくるくる吸い込まれて、ゼリーと一緒にきれいさっぱり流れていった。
なんにもなくなった道路を、ゆるりゆるりと歩いていった。
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by nyankoya | 2005-10-08 23:49 | 日々の類似品

つい、イライラしてしまうことがあります。
しかも結構つまらないことで。

もっと理性的になりたい。
もっと穏やかな人間になりたい。

でもふと気がつくと、とげとげ。
いつも朝は心に決めるんですが。
なかなかうまくいかないものです。


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刺草で編んだ上着を、つい着込んでしまう。
いばらほど大きなとげではないけれど、
ちくりちくりと指を刺す。

本当に欲しいのは、やわらかい絹のブラウス。
暖かいモヘアのカーディガン。
丈夫でさわやかな麻のジャケット。

大丈夫、刺草のベストを着て鳥になった王子様たちもいるんだから。

半分しか編みあがらなくて墜落した王子様もね。

とげをひとつずつ抜いて、明日着るのは綿のシャツ。
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by nyankoya | 2005-10-05 22:36 | 心の裏側

迷子の丘

仕事で六本木ヒルズに行きました。
いつ行ってもわかりづらい建物です。

早めに終わったので、杉本博司展をもう一度観に行こうかと思ったら、
火曜日は17時で終わりなのね…。

がっかり。
でも本屋によって本を買い込んだので、幸せ回復。

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グレーのフィルタがかかった街。
薄い皮膜を指でつついたら、鳩になって飛んでいってしまった。

硝子の丘の頂上で、道に迷う。
迷路のように張り巡らされた標識が、からまったりほぐれたり。
ますます私を迷わせる。

大きな蜘蛛がするすると糸を吐き出す。
これを手繰れば、目的地に着ける?

目印を決めるからたどり着けないんだ。
心が向く方向に歩けばいいのね。

エレベータに乗ったら、大きな本箱に辿り着いた。

絶え間なくしゃべる女たち。
難しい顔をした老人。
理屈っぽくてロマンチストな男たち。
熱帯魚みたいな少女たち。
誰も彼もに話しかけられて、耳鳴りが止まない。
開くととたんにしゃべり出すから、油断がならない。
やっと見つけた寡黙な彼を、茶色い紙でくるりと包んだ。

へたくそな水彩画みたいな街。
雨で輪郭が溶けて、たちまちマーブル。混ざりすぎて真っ黒。
絵の具は混ぜれば混ぜるほど黒くなるばかり。
光は混ぜれば混ぜるほど白くなっていくのに。

明日、天気になあれ。
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by nyankoya | 2005-10-04 23:04 | 日々の類似品


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